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REPORT
「将来は全日本を背負って立つ人間になりたいです。」
text by : hidehiko yuasa
photo by : mitsuru toda

vol.5
山田大治 (日本大学)
日本大学4年 #5山田大治 (日本大学)
大阪高校→日本大学に進学。
走れるセンターとして関東大学バスケット 界を引っ張る。
2001年ヤングメン代表を経て昨年は学生でありながら日本代表に選ばれ数々の試合で活躍する。 今後の活躍が期待される選手である。
- インタビュー
- 一問一答
学生として昨年度、日本代表に選ばれ才能を開花し始める。
大学生活の集大成とも言えるべきインカレを目前にせまった某日、彼のバスケットに対する思いを聞いてみた。
リアル: | 「ではまずバスケットを始めたきっかけを教えてください。」 |
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山田: | 「僕小学校まで野球やっていました。中学校でも野球をやろうと思ってたんですけど、たまたま友達が仮入部のときバスケ部を見に行こうって話しになって。それがきっかけです。 それで監督が怖くてやめれずに入部しました(笑)。」 |
リアル: | 「中学校で初めてバスケットを始めてバスケットは面白かった?」 |
山田: | 「初めは面白くなかったっです。基礎ばっかりで外で練習やったんですよ。一年生の時は。正直いやいやな部分もありました。」 |
リアル: | 「試合に出るようになったのは?」 |
山田: | 「中学の2年の後半ぐらいからです。あんまり目立った方ではなかったです。」 |
リアル: | 「当時の他の学校のセンターと比べて自分のプレーはどうでした?」 |
山田: | 「全然やられてましたよ。みんなうまかったでしたね。」 |
リアル: | 「高校時代は?」 |
山田: | 「練習はフリーな感じでしたよ。逆にそれが良かった部分ってのがあります。のびのびやれたみたいな。初めはパワーも違ったし。高1のときで(身長が)183,4ぐらいでしたかね。卒業時点で97ぐらいでした。高校のときは自分より大きい選手はいませんでしたね。」 |
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リアル: | 「山田君は外からの距離があるシュートがうまいですがそれは昔から?」 |
山田: | 「昔からですよ。昔なんて全然インサイド、やらなかったですよ。それが良かったと思います。」 |
リアル: | 「成績はどうでしたか?」 |
山田: | 「最後のインターハイでは日大山形に負けて、国体では宮崎に負けました。高校の時はあんまり上まではいけませんでしたね。」 |
リアル: | 「その後、現在の日本大学に進むわけですね。大学入って、最初はどんな印象でした?」 |
山田: | 「はい。やっぱりみんな上手い連中が集まってるんで、体格の差を一番感じましたね。初めて試合に出たのが京王電鉄杯の拓殖大学との試合だったんですよ。それで三苫さんについて吹っ飛ばされましたよ(笑)だめだ~って。」 |
リアル: | 「日大のチームの雰囲気はどうだった?。」 |
山田: | 「高校がフリーな感じだったんで、大学に入ってからもあまり違和感は感じなかったです。」 |
リアル: | 「今の巧みなインサイドプレーはいつ頃から身に付けたのですか?」 |
山田: | 「初めから(インサイドをやれと)コーチからとかは言われていたんですけど。3年生になって誰もインサイドをやる選手がいなくなって。これは(自分が)やらんと勝てないかなと思って。」 |
リアル: | 「ところで外国とはじめて試合したのはいつなんですか?」 |
山田: | 「高3の時の全日本ジュニアの時ですかね。ロスに遠征してポルトガルの選手権に行って、中国とかカタールとかやりましたね。(外国のチームは)全然違いましたよ。2mでも"がたい"も良いし、全然走るし、能力高いなと思いました。」 |
リアル: | 「印象に残ってる試合は?」 |
山田: | 「(選手権の)最終戦のポルトガル戦ですかね。田臥さんが一緒に出てて、田臥さんが最後ファールもらってフリースロー日本決めて勝ったんですよ 。」 |
リアル: | 「その後日本で行われたヤングメンの世界大会の代表に選ばれたわけだけど。」 |
山田: | 「大会前にの一ヶ月半ぐらい、色々なところで合宿してたんですよ。めっちゃ厳しかったですね。辛かったです。東京でやったり、秋田でやったり、TOYOTAでやったり。朝5時ぐらいからウェイトトレーニングですよ(笑)。それで飯食って、走ってみたいな。夜までずっとそうですよ。大会が終わるまでずっとそうでした。」 |
リアル: | 「いざ本番の大会に入ってどうでした?」 |
山田: | 「めっちゃ緊張しました。開催地が日本なので、やっぱり。」 |
リアル: | 「ここは凄かったっていう国はある?」 |
山田: | 「やっぱりアメリカですかね。スピードが凄い。あとピョンピョン飛んできますからね(笑) だから日本はパワーもつけないといけないし、それ以上に走らなくちゃいけないと思いました。」 |
リアル: | 「日本のチームでココは良かったって所はある?」 |
山田: | 「(コーチの)久男先生があみだした『時間差ブロック』ってのがあったんですよ。相手がシュートしてきたら、一人がフェイクでブロックに飛んで、そして二人目が後ろから時間差で飛んでブロックする。ってプレイなんですけど。結構ききましたよ。凄いなと思いました。しっかりそのプレーの練習もしましたし。 」 |
リアル: | 「ヤングメンで一緒だった田臥選手がアメリカで活躍してますがどう感じますか?」 |
山田: | 「尊敬しますよ。なんか普通に嬉しいですね。」 |
リアル: | 「現在、アメリカに渡っている田臥選手とか佐藤選手たちとヤングメンの大会では一緒にプレイしたわけですが当時の印象は?」 |
山田: | 「バスケットをよく知っている所が凄いと思いました。賢いです。困ったときは次はこうこうするみたいな。あと、リーダーシップがあったりと。」 |
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リアル: | 「さて、昨年全日本に選ばれたわけですが山田君には、どのように連絡が来たの?」 |
山田: | 「紙がくるんですよ、大学宛に。マネージャーからそれもらって。『あなたは代表にに選ばれて~~』みたいに書いてあって。いいのかな~てか感じでした。でもその時は最後までは残らないだろうなあと思いました。」 |
リアル: | 「クロアチア人のコーチのジュリコ・パブリセヴィッチさんは最初どんな印象だった?」 |
山田: | 「初めはやさしいかな、みたいな。良い人だなあと思ってて。だんだん選ばれていくごとに厳しい人だなぁーて。ほんとに一生懸命やっても「まだまだ」と言われるんですよ。通訳の人も率直に言うんですよ。『それはダメだ!』とか」 |
リアル: | 「A代表に最終的に残ってからはどんな練習だったの?」 |
山田: | 「クロアチアで合宿ですね。(関東大学大会の)トーナメントが終わってその次の日からです。トーナメントの(優勝の)祝勝会やって、そのまま成田に行って泊まって次の日出発で。きつかったです。1ヶ月間の海外合宿でした。初め山の上の方でのトレーニングで。朝はグラウンドで陸上トレーニングみたいな事をやってました。一番やった練習は走りこみとかもそうなんですかど、シュートですね。午後は3対3とか5対5とかですね。時間的には2時間ぐらいですか。」 |
リアル: | 「どんな練習に重点を置いていたのですか?」 |
山田: | 「そうですね。まあディフェンスと、(ポジションの)3番4番をやれって言われて、3ポイントシュートの練習とか。インサイドの練習は、自分の(身長が)同じぐらいの人とやる場合はやりましたけど、代表は青野さんとか伊藤さんとか自分より大きい人がいましたので自分はそこまでインサイドの練習はやりませんでしたね。」 |
リアル: | 「自分のなかで成長したと思う点はどんな部分ですか?」 |
山田: | 「プレースタイルが増えましたね。カットインだったり、たまに3ポイント打つようになったし、パスもさばくようになった。全日本では上のベテランの人が引っ張ってくれていたので大学に戻ったら自分らで引っ張っていけないかなと思いました。将来は日本代表で背負って立つ人間になりたいですね。」 |
リアル: | 「今回A代表に若い選手がたくさん入りましたが、若い選手とベテラン選手の差は感じた?」 |
山田: | 「やっぱり経験が違うなとは感じました。やり方を知っていると言うか。それ大きいと思います。けど若い選手が、もっと入っていいと思います。」 |
リアル: | 「卒業後の進路は決まっていますか?」 |
山田: | 「はい。TOYOTAに行かさせてもらいます。バスケットはやれるところまでやります。」 |
リアル: | 「海外挑戦は?」 |
山田: | 「出来ればって感じですかね。今はあまり考えていません。」 |
リアル: | 「将来のバスケット選手としての目標は?」 |
山田: | 「オリンピックに出る事です。」 |
リアル: | 「今の日本のバスケット界についてなにか思う事はありますか?」 |
山田: | 「大学バスケットをもっと(メディアが)取り上げて欲しいですよね。TV放送とかしてくれたらいいなと思います。」 |
リアル: | 「バスケットをしている子供たちに何かアドバイスはありますか?」 |
山田: | 「そうですね。人のプレーを見て、良い所はどんどん盗んでいって欲しいですね。自分も実際そうやってきましたので。」 |
リアル: | 「最後に全国の山田大治ファンに一言お願いします。」 |
山田: | 「試合一生懸命やっているので見にきたら応援してください。」 |
リアル: | 「ありがとうございました。」 |
山田: | 「ありがとうございました。」 |
Fin
- 好きな食べ物は
- オムライス
- 好きな音楽は
- ヒップホップ、Jポップ
- 趣味は
- 買い物(渋谷とか原宿)
- 好きな女性のタイプは
- 中谷美紀さんみたいなひと
- 好きなテレビ番組は
- 好きなテレビ番組は
- 好きな漫画
- スラムダンク
- 一番の宝物
- 自分の体
- 携帯の着メロ
- バイブ
- 今一番欲しいもの
- 車
- 自分の長所と短所
- 長所:誰にでもしゃべれる 短所:気が短い
- 自分を動物にたとえると
- ナマケモノ
- 願い事がひとつかなうとしたら
- 日本を自分の物にしたいです。とりあえず俺のもんやみたいな。
- 一番の中の良いバスケ選手は?
- 日体大の鵜沢選手
- 明日がこの世のおわりだったら
- 美味しいものを食べる。オムライスとかハンバーグとか。