#
HITORIGOTO
試合終了後。応援席に向かって、手をたたいてお辞儀する姿。
今年、大学生としてナショナルチームにも選出された、
慶應義塾大学、#4『佐藤健介』である。
私が初めて彼を見たのは、私が東京に来て1,2年ぐらいたったあとのキリンカップだった。
体格がまるっきり違う外国人相手にスピードではなくパワーでもなく、するりするりとタイミングをずらし、ひらりとシュートを決める姿が印象的だったのを今でもはっきりと覚えている。
あと、彼ほどの選手ががなぜ2部なんだろうという疑問を感じた事も。
今日の試合、一Q、慶応の得点27点中、彼の得点は10点。
点を取りにいっている。そんな気さえした。
第一Q終わって。27-19で慶応がリード。慶応にとっては最高の出足だった。
しかし2Q以降、日大は#7山田を中心に攻め、じわりじわりと追い上げ3Q終わったところで、63-68。逆に日大がリード。4Q。慶応は気迫のオフェンスで追いつきオーバータイムへ。
しかし勝利の女神は日大に微笑んだ。
先週の22日に都内某所で本大会の前夜祭が行われた。主要な選手が今大会の抱負などを話す中、彼も呼ばれてこんなことを話した。
「これからの日本のバスケのためにも盛り上げましょう」
果たして、大学4年生の彼の目はどれくらい先の日本のバスケット界を見据えているのだろうか。
これからの日本バスケット界の最重要人物の一人である彼の学生バスケは今日終わった。
インカレ2回戦敗退。
今日という、彼の中でのひとつの終止符は、これからの日本バスケット界のひとつのステップである。。。
そんな気がしてならない。
fin
- 前の投稿:「高知国体エピソード」
- 次の投稿:「NBAとアジア」