#3HITORIGOTO

先日、田舎の両親が一人暮らしの私の家を訪ねてきた。
久しぶりに両親と3人でレストランで夕食をとった時の事。

 

父は、コーヒーを片手に
「そう言えば高校バスケットの大会のニュースやってたな、 『ノシロ』とかなんとか言ってたけど。」
-あー見たんだ。-
「日本のバスケットってのはアメリカのプロバスケットみたいにはならんのか?」
と私に聞いてきた

 

-将来はそうなっているはずだよ-。そんな無責任な言葉が喉元まで込み上げたが、言うのをためらった。
実際には「さあ、どうだろうね。」と答えてしまった。

 

実は今まで、父とはバスケの話など、ろくにしたことが無かったし父もバスケに対して、あまり興味を示していなかった。
私の父は子供の頃から野球をやっていたらしく、社会人まで野球を続けたらしい。(あくまで聞いた話)
そこで私は物心ついた時には、すでに父から野球を教わっていた。そのかいあってか、そこそこ野球はできた。
けれど、私は小学校の時にバスケに出会い、その魅力に取り付かれ、中学校ではバスケット部への入部を決めた。その事を父に言った時の父のなんとも言えない表情が、今でも忘れることはできない。

 

そんな父が自ら「バスケ」の話を持ち出したのだ。
1人の野球人がバスケットのドアをほんの少しだけ開けた。

 

次は誰だ。

 

fin

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