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EX-REPORT
長崎インターハイ、幕を閉じる。


ロープウェイに乗り、添乗員さんのアナウンスを聞きながら10分ほどの旅の後、山の頂点に立つと心地よい爽やかな風と静かな長崎の夜景が広がっていた。 港があり、坂があり、山があり、その表情豊かな夜景を時間ぎりぎりまで満喫し、私達の長崎の最後の夜は更けていった。
本命、不在かと思われた今大会、眠れる2頭の獅子が1年間の沈黙をへて牙をむいた。 男子、能代工業そして女子、桜花学園だ。 両チームとも昨年度は一度も全国の頂点に立つことなく一年を終え、今年の意気込みは例年以上だったに違いない。 死んだのではなく、まさに眠りから覚めたかのように両チームは圧倒的な強さを長崎の人々に見せつけ、王者に返り咲いた。 一昨年と違っていたのはのエースに頼るチームでなく、チーム全体で勝つ強さだった。



男子決勝の能代工業vs福岡大大濠の試合が終わり、帰り支度をしているとメイン会場の「アリーナかぶとがに」は、轟音と共に雨に襲われた。先日、日本列島に大きな被害をもたらした台風10号だ。
昨夜見た静かなあの夜景が幻ではなかったのかと思えるほど、空は一面白く、滝の様な雨が降り注いでいた。 10月に国体、12月にウインターカップと続くが、この台風は何かを暗示するような。。ふと、そんな気がした。